2024年11月16日土曜日
逢う時はいつも他人 1
「ポケットにライ麦をつめこんで 7」で新婚夫婦に区画を乗っ取られたあやし君 今もハニーさんちの下宿人です 非モテぶりも変わっていません クラブ「逢う時はいつも他人のふり」を立ち上げてハーレム※を気取っています…
※注:リーダーのあやし君以外は全部、チェスナットリッジの独身女性 あわよくばこのクラブ内でカノジョをゲットしようというプレイヤーの思惑です クラブの集会が始まりました 仕事の同僚でもあるクラブ員のオリオール嬢 あやし君のカノジョ候補でしたが、プレイヤーの期待を裏切って犬猿の仲です え? クラブのリーダーが代わっている? オリオール嬢め、やりやがったな とことんついていないあやし君 クラブのリーダーの座を奪われただけではありません
何と、自分が作ったクラブから追放されてしまいました このまま泣き寝入りはしません 「群れのリーダー」に願望を変更してリベンジを図ります リーダーに多額の賄賂を贈ってクラブへの再加入を依頼しましたが却下されました
あやし(くそっ ならばさっき贈った金を全部返せよ) 水着を着て風呂に入るバグが進行中です あやし(シエナさんってけっこう美人♪ …俺より年上だけど) クラブ員に接触してひとり、またひとりと脱会を勧めるという姑息なあやし君(<やらせているのはプレイヤーです) お次は猫ばあちゃんです
まじであやし君と飼い猫はギャラリーからお借りしています 某Mさん、ありがとうございます
スピネリ一家のあやし君とは「同姓同名のまったくの別人」と思ってください(念のため)
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2024年11月1日金曜日
奥様、お手をどうぞ 11
めんどくさい、言うな
あなたにはそんな悲しげな顔は似合いません 笑ってください
いつものように ああ、おまえの望み通り嗤ってやろう
我が一族に加わるという栄誉を拒み、
ぶざまに野垂れ死んでゆく愚か者を
腹の底からあざ嗤ってやろう
…それでこそあなた様です
始祖「気がつけば、あいつと一緒にいた時間よりあいつがいない時間のほうがとっくに長くなっていた」 始祖「それでも、雪が降る頃になると無性に人恋しくなる パスカルの『形代(かたしろ)』を求めて町をさまようこともあった」 ドニア「前に、手下から聞いたことがある 黒髪の男ばかり襲うヴァンパイアの噂」 ドニア「…あれって、やっぱりあんただったんだね」
始祖「おまえのような勘のいいばばあは嫌いだよ」 だが、もうそれもやめにしよう
いくら姿かたちが似ていても
誰もパスカルの代わりにはなれない
俺のパスカルはどこにもいないのだ
もう
どこにも
始祖「がっかりしただろう」
ドニア「え?」 始祖「『始祖様』だの何だの偉そうに言って… 実際の俺は、そう、空っぽなんだ」
ドニア「………」
一匹狼を装っていても、孤独が好きなわけじゃない 「始祖様」ゆえに誰にも弱音を吐けず、弱みも見せられず―――
あたしはヴラドが抱える孤独をかいま見た気がした ほんの少しだけどね 始祖「ドニア おまえは不思議な女だな」
ドニア「ん?」 始祖「俺様に、ここまで赤裸々に語らせたのはおまえが初めてだ パスカルの最期の様子でさえ、サラに話せなかったのに」 ドニア「ふふ、なぜだろうね 昔からよく言われる」 ドニア「『おまえの前では格好つけたり自分を偽ったりできない』ってさ」
始祖「………」
あたしも若い頃は恋のひとつやふたつ… いや、みっつや四つはしたもんだ …でもね あたしにとって、男たちは「ただ通りすぎていくだけの存在」だった
こんな風に長い間、誰かを愛し続けられるヴラドがうらやましくさえ思える
(ヘムロックのお嬢ちゃんが言うには、パスカルが死んでからもう四、五十年経つらしい)
今日のドニア:ドニアのこの台詞はそうゆうことなのです とはいえ、始祖様はエースに恋情を抱いているわけじゃありません
参照記事:晴天をほめるには日没を待て「さよならを言うには遅すぎて 6.5」
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あなたにはそんな悲しげな顔は似合いません 笑ってください
いつものように ああ、おまえの望み通り嗤ってやろう
我が一族に加わるという栄誉を拒み、
ぶざまに野垂れ死んでゆく愚か者を
腹の底からあざ嗤ってやろう
…それでこそあなた様です
始祖「気がつけば、あいつと一緒にいた時間よりあいつがいない時間のほうがとっくに長くなっていた」 始祖「それでも、雪が降る頃になると無性に人恋しくなる パスカルの『形代(かたしろ)』を求めて町をさまようこともあった」 ドニア「前に、手下から聞いたことがある 黒髪の男ばかり襲うヴァンパイアの噂」 ドニア「…あれって、やっぱりあんただったんだね」
始祖「おまえのような勘のいいばばあは嫌いだよ」 だが、もうそれもやめにしよう
いくら姿かたちが似ていても
誰もパスカルの代わりにはなれない
俺のパスカルはどこにもいないのだ
もう
どこにも
始祖「がっかりしただろう」
ドニア「え?」 始祖「『始祖様』だの何だの偉そうに言って… 実際の俺は、そう、空っぽなんだ」
ドニア「………」
一匹狼を装っていても、孤独が好きなわけじゃない 「始祖様」ゆえに誰にも弱音を吐けず、弱みも見せられず―――
あたしはヴラドが抱える孤独をかいま見た気がした ほんの少しだけどね 始祖「ドニア おまえは不思議な女だな」
ドニア「ん?」 始祖「俺様に、ここまで赤裸々に語らせたのはおまえが初めてだ パスカルの最期の様子でさえ、サラに話せなかったのに」 ドニア「ふふ、なぜだろうね 昔からよく言われる」 ドニア「『おまえの前では格好つけたり自分を偽ったりできない』ってさ」
始祖「………」
あたしも若い頃は恋のひとつやふたつ… いや、みっつや四つはしたもんだ …でもね あたしにとって、男たちは「ただ通りすぎていくだけの存在」だった
こんな風に長い間、誰かを愛し続けられるヴラドがうらやましくさえ思える
(ヘムロックのお嬢ちゃんが言うには、パスカルが死んでからもう四、五十年経つらしい)
今日のドニア:ドニアのこの台詞はそうゆうことなのです とはいえ、始祖様はエースに恋情を抱いているわけじゃありません
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