ドニア「それは残念」 始祖「…………」 始祖「ここは、妹が来るまではパスカルの部屋だった 俺は午後の仕事をさぼって、よくここで昼寝をしたものだ」 ドニア「なんで? 自分の寝室で寝ればいいじゃん」
始祖「パスカルも俺にそう訊ねた」 俺がここに入りびたる理由はみっつあった
ひとつめは、この部屋は日当たりがよくて心地よいから ふたつめは、このベッドのスプリングが気に入っているから
そしてみっつめは… ドニア「ただパスカルのそばにいたかったから 違う?」
始祖「!?」 始祖「なぜわかった?」
ドニア「いや、なんとなく」 ドニア「おや、図星だったのかい」
始祖「…… おまえみたいな奴もいるんだな」 始祖「まるでこちらの心の中を見通すような」 ドニア「死んだ先代のボスにも言われた 『おまえの最大の武器は、物事の本質を見抜く力だ』って」 ドニア「もっとも、あたしたち一家を皆殺しにしてでもデル・ソル・バレーの覇権を奪い取ろうとするあいつら(=バリトン一家)の魂胆に気付けなかったんだから」 ドニア「あたしの力もたいしたことないね」
見抜けていたらあの子ら(=手下ども)をむざむざ死なせずにすんだのに 始祖「おまえはギャング団のボスにしてはお人よしのところがあるからな」
敵対する組織がそんな卑劣な手段を取るなんて、おまえには考えもつかなかったのだろう
ドニア「この前、塔で描きかけの絵を見つけた 黒髪の青年の…」 ドニア「あれがパスカル?」
始祖「…… ああ」
ドニア「お世辞にもハンサムとは呼べないけれど、優しそうな笑顔だったね」 ドニア「―――彼はあんたの恋人だったの?」
始祖「………」 始祖「恋人、愛人、情人、友人… どれも俺とあいつの間柄を説明する言葉じゃあない 俺にとってはパスカルはパスカルだ」
ドニア「………」 ドニア「なぜ絵を完成させずにほうってあるのさ」
始祖「……… 認めたくないから、かな」
絵を完成させてしまうと いやでも あいつが 死んだことを 認めざるを得ない その日のヴラドはいつになく饒舌だった
いや、本来の彼は意外とおしゃべりなのかも知れない
補足説明:マイ設定では、産まれながらのヴァンパイアも人間同様に歳を取る 18歳で成人するまではほぼ人間と同じ速度で成長するが、成人後は老化のスピードが極端に下がる ヴァンパイアの平均寿命は300歳前後(一応、寿命設定あり)
回想シーンの始祖様が少年の姿であるのはそうゆうわけです(彼は弱冠15歳で4代目始祖を襲名した) ちなみに、実際のプレイ上では彼らは仲良しではない 放置しておくだけで、どんどん険悪になっていくのだ(笑) 本日のNGショット:ミツバチの襲撃は想定外 「撮り直し決定だな」 本日のNGショット2:Ziggyの尻尾が一部バグっていました こちらは撮り直しはしません

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