2024年11月30日土曜日

奥様、お手をどうぞ 9

パスカルに会ったのは俺が15の時、あいつはひとつ上の16※
※注:マイ設定では、ヴァンパイアも18歳で成人するまでは人間同様に歳を取る
表向きは「坊ちゃま」(すなわち俺) の身の回りの世話をする使用人
だが、実際は…
ヴァンパイア宗家の坊ちゃまの
専用の「餌」だった
仕事はまあ、そこそこできる男だったが
態度はまるでなってなかった
主を主と思わぬ物言いにカチンとくることがしばしばだった
ドニア「くすくす」
始祖「なぜそこで笑う?」
ドニア「ヴラド、あんたってさ相当へそ曲がりだから」
ドニア「『はい、ごもっともで』と言いなりになる奴では物足りないんじゃない?」
ドニア「むしろ自分に歯向かってくるくらいのほうが好ましいんでしょ」
返事がない、図星のようだ
始祖(…このばばあ、侮れん)
始祖「…まあ、それはともかく 俺があいつに関心を抱いたのはあいつの『心』がほとんど読めなかったからだ」
始祖「じい(=老執事)に言わせると、防御(ガード)が固くてヴァンパイアの読心術が効かない人間もごくまれに存在するらしい」
始祖「それでも、口で悪しざまに言うほどあいつは俺を嫌ってはいなかった…と思う(俺のうぬぼれかも知れんが)」
ドニア「…それで?」
なぜだか、じいがたいそうあいつを気に入って
いろいろ仕事を仕込んでいた
じいの望み通り、じいの死後、あいつはストラウド・マナーの執事になった
異母妹(いもうと)のサラにとって、パスカルは初恋の人だそうな… 趣味悪いな、あいつ


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2024年10月19日土曜日

何でもないようなことが幸せだったと思う 番外

お断り:「正気でないオタクのsims4」さんで行われた白雪嬢のバチェロレッテチャレンジのネタバレを含む内容です ご理解の上、閲覧なさってください

時間軸がぐぐっとさかのぼります 「シナリオ『対立の中で婚約 1』」の少し前くらいのできごとだと思ってください
エース「♪」
*「エースさん」
*「おひさしぶり、お元気そうでよかった」
*「今では、チェスナットリッジの若きネクター生産者として注目を集めているそうですね 素晴らしいわ」
エース「……」
*「わたしもあれからバチェロレッテチャレンジを続けて、ようやく『たったひとりの王子様』を見つけることができたの」
エース「……」
*「今、新婚旅行の途中なの 夫は緊急事態が発生して、仕事場に呼び戻されてしまって… 彼の用事がすむまでこのへんをひとりでぶらぶらしていたら、偶然あなたの噂を耳に」
エース「…あのさ」
エース「あんた誰?」
*「!?」



彼女の名前は紀伊白雪 エース・ウィルドは記憶喪失になる前、彼女のバチェロレッテチャレンジに参加していたのだ
参照記事:晴天をほめるには日没を待て「さよならを言うには遅すぎて 6.5」
※注:記憶喪失うんぬんのストーリーはこちらをご覧ください


白雪「…そうだったの 大変でしたわね、全然知らなかった」
エース「白雪だったっけ? あんたのバチェロレッテチャレンジに参加したことは始祖のおっさんからそれとなく聞いている」
白雪(最初のローズセレモニーで脱落したことは言わないほうがいいわね)
白雪「じゃあ、エースさんは今もおひとり?」
エース「一度結婚したけれどすぐに別れた」
エース「…俺って結婚向きじゃないのかな」
白雪「そんなことはありませんわっ」
白雪「このあたしだって『王子様』を見つけられたんですもの きっと、エースさんもエースさんだけの『王女様』にめぐり逢えますわ」
エース「…そ、そうかな」
エース「あ、そうだ」
エース「これ、俺からの結婚祝い 俺が作ったネクター♪」
白雪「まあ、ありがとう」
エース「ご主人と一緒に飲んでね」

マギー・マギー「…で? 話って何、エース?」
エース「今度の家は俺ひとりで住むには広すぎるんだ」
エース「マギーさえよかったら… その… 俺と一緒に暮らさないか?」
マギー「!?」
エース「返事は?」
マギー「もちろんOKよ」


今日のアルーエット:実は、何ということでしょう エースの元・妻がこの場にいたのです
いくら狭い町とはいえ心臓に悪い光景ですね


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