人間としての 生を ここで終え 我がストラウドの一族に 加わり
ヴァンパイアとして 新たな 生を 始めるのだ . それでも いいか?
…… いいさ、
あたしは かまやしない *「♪~♫」 *「…そろそろ目覚める頃だな」 ギギーッ(棺が開く音) ドニア「…あ、あれ?」
*「気分はどうだ、ドニア」 ドニア「ああ、よ~く寝た♪ …で、あんた誰?」 *「そういえばまだ名乗っていなかったな 俺の名はヴラディスラウス・ストラウド4世 ヴァンパイア・ストラウド一族を統治する者だ」 ドニア「ヴラディスラウス? 舌をかみそうな名前だね 『ヴラド』って呼んでもいい?」
始祖「俺様を名前で呼んでいいのはごく親しい者だけだ」 ドニア「これから親しくなればいいじゃん」
始祖「ご免蒙る」 ドニア「けち」
始祖「俺のことは『始祖様』と呼べ」 ドニア「よっこらしょっと」
始祖「おまえが一人前のヴァンパイアになるまで俺がいろいろと教えてやる 親ヴァンパイアの務めだからな」 ドニア「お手やわらかに頼むよ、ヴラド🖤」 始祖「『ヴラド』って呼ぶな それから🖤もよせ、ばばあ」
ドニア「『ばばあ』呼ばわりはやめとくれ」 始祖「館の中を案内する ついてこい」
ドニア「あいよ、ヴラド」 始祖「…… だから『ヴラド』と呼ぶなと」 始祖「死んだオヤジが残したコレクションだ 哲学書、歴史書、エロ本まで何でもそろっている」 始祖「最上階は俺の執務室だ 俺の客はここに通せ」 始祖「おまえはここを使え 妹の部屋だが、今はいない」 ドニア「へえ、あんた妹さんがいるのか」
始祖「彼氏とラブラブ同棲中だ しばらくここには戻ってこないだろう」


参照記事:晴天をほめるには日没を待て「子供の情景 1」
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