始祖「…また、おまえらかよ」 始祖「モリガン、こんな女たらしとはさっさと別れたほうがおまえのためだ」
モリガン「女たらし?」 モリガン「お言葉ですが、始祖様 ウォーガンは女たらしなんかじゃありません 彼があんまり素敵だから、女のほうから勝手に群がってくるんです」
ウォーガン「そ、その通りだよ ハニー」 モリガン「優しいウォーガンはそんな女たちをむげに扱えないだけです」
ウォーガン「そうそう」
始祖(…もう勝手にやってろ) ドニア「ふうん、お嬢ちゃんも大変だね」
ベリサマ「ああやって大騒ぎするのが、両親のレクリエーションみたいなものですから」 モリガン「ごめんなさい、ウォーガン あたしとしたことが取り乱したりして」
ウォーガン「いいよ、モリガン それだけ君が俺を愛してくれていることは十分わかっている」
始祖「………」 モリガン「ウォーガン」
ウォーガン「ハニー」 ドニア「ところで、お嬢ちゃんはヴラドとは長いつきあいなのかい」
ベリサマ「はい あたしの名前は始祖様が付けてくださったんです」
ドニア(…あいつ、いったいいくつ※だよ)
※注:この頃の始祖様、見た目はアラサー(30歳前後)ですが推定年齢は80歳くらいです ウォーガン「ハニー🖤」
モリガン「ウォーガン🖤」 こいつらの「夫婦喧嘩」のフィナーレは仲直りのウフフです 始祖(いつものことだが、人んちをラブホ代わりに使うな) ドニア「じゃあ、『パスカル』って知ってるかい?」
ベリサマ「パスカル・ピースのことかしら 始祖様に長いことお仕えしていた執事の」 ベリサマ「確か四、五十年前に亡くなってますが」
ドニア「そいつは人間?」
ベリサマ「ええ」 ドニア「……」
ドニア「おや、ヴラド あんた画家だったのかい?」
始祖「いや」 始祖「これは単なる趣味だ 別に絵描きをなりわいにしているわけじゃない 酔狂な画商が高値で買い取ってはくれるがな」 始祖「自慢じゃないが、俺は産まれてこのかた定職に就いたことはない」 「始祖」というのは称号であって職業ではない どこからか始祖の給料が振り込まれてくるわけではないのだ ドニア「へえ、そうかい でも、無職のあんたがこれだけの館を維持していくのは大変※なんじゃない?」
始祖「心配ご無用」
※注:実際、ストラウド・マナーには毎週高額の請求書が送りつけられている
参照記事:晴天をほめるには日没を待て「幕間 5」 始祖「今おまえが吸っているブラッドパックは昔、うちにいた執事が考案したものだ 売り上げの純利益の6割が毎月、俺の口座に振り込まれてくる※ 購買層であるヴァンパイアが絶滅しない限り、我が家の家計は安泰だ」
ドニア「ふうん」
※注:むろん、まるっきりでっちあげのマイ設定である(笑) ドニア「…… その執事って、もしかしてパスカル?」 始祖「………」
Ziggy「ZZZ」 始祖(おまえのような勘のいいばばあは嫌いだよ)
今日のヘムロック世帯:元ネタは「ザ・シムズ3 レイトナイト」に登場するヴァンパイア一家 しっかり者の娘はベビーシッターとして登場
参照記事:晴天をほめるには日没を待て「子供の情景 6」
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