2024年3月11日月曜日

そして僕らは途方に暮れる 1



ジョニー・ゼスト「ダメだ、電源が切られている?」
ジョニー「出張からはとっくに戻っているはずなんだけどな」
ジョニー「一週間、音信不通なんて今までなかったぜ」
ジョニー「まさか、あいつ、おっ死んでいないよな」
ジョニー「お~い、ギャリー」
ジョニー「何だ、いるじゃんか 返事くらいしろよ …と !?
ジョニー「…ギャリー、おまえ その赤ん坊どこで拾ってきたんだ?」
ギャリー・シンダー「拾ったんじゃない 俺が産んだんだ」
ジョニー「馬鹿も休みやすみ言え 男に赤ん坊を産めるわけないだろう」
ギャリー「ところが産めてしまえるのが『シムズ・シリーズ』
ジョニー「メタ発言はよせ」

ギャリー「先週、出張でサンマイシューノに行っただろう」
仕事も終わり、明日は家に戻るというその夜
やけに月が大きく感じられた夜だった
ギャリー「え?」
正体不明の怪しい光に包まれた時、ギャリーの記憶はぷっつりと途切れた
謎の飛行物体(UFO)から解放されたのはちょうど24時間後
自身の変調に気づいたのは家に戻ってからだった

ほどなくして、ギャリー・シンダーは女児を出産したのだった 
ギャリー「女優の名前をいただいて、グウィネスと名付けた」
ジョニー「グウィネス・パルトローか おまえが好きな女優だったな」
ジョニー「あのさ、つまり、おまえはそのUFOの中でエイリアンに犯られちゃったわけ?」
ギャリー「いや、それはない 記憶は曖昧だが何か外科手術を受けたような… おそらく俺の体内にエイリアンの受精卵を埋め込んだんだろう」
ギャリー「ある意味『托卵』だな おそらく、俺とグウィネスとの間には遺伝学的なつながりはないと思う 顔だって全然似ていないし」
ジョニー「…おまえってさ、科学者だけあって妙に冷静な判断をするんだな」
ジョニー「しかし、なぜ産むのが男なんだ?」
ギャリー「女性シムがUFOに誘拐されて出産するんじゃ、ゲームとはいえ、そこかしこの諸団体から苦情が殺到するからじゃないのか
ジョニー「…だからさ、メタ発言はやめとけって」
ともあれ、ジョニー・ゼストがしばらく同居してグウィネスの育児に協力してくれることになった

今日のギャリー:このギャリーには、ちゃんとUFOにさらわれたという「記憶」が残っていました
参照記事:晴天をほめるには日没を待て「それすらも日々の果て 12」


ジョニたん(メイクオーバー済み)はギャラリーからお借りしています


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